さて。
10月23日です。
週刊少年ジャンプで連載されていた、「ぼくたちは勉強ができない」(著 筒井大志先生)の、アルティマキュートなスペシャルビューティー最強ヒロインである、
古橋文乃さんのお誕生日です!
わー!!拍手―!!拍手―!!
正直白状すれば、連載中の、”炎”のような情熱を今でも全く変わらず保てているか、と問われれば・・・・・・。
残念ながら、答えは、否、です。あのときの熱量、自分が覚えているからこそ、嘘はつけないし、ごまかせない。
でも。
この古橋文乃というヒロインをたまに振り返ると、今だって、元気をもらえています。炎ではなくても。彼女へのおもいみたいなものは、
“灯”として、僕の心を照らしてくれているんです。
少し横道にそれますが、最近、ぼく勉を読み返していて、個人的な新しい視点を得られたので紹介します。
問136、古橋文乃が、成幸への想いがあふれでる形で、”すき”、とぽろっと口をついてしまいました。彼女の、ずっとオープンにできず、自分ですらも認めてこなかった、だけど、ホントウの彼を”すき”という気持ち。しかし、このエピソード中のみならず、ここからの延長戦であろううるかルート中、彼女のこの気持ちが、成幸に伝えられることは、ついぞ、ありませんでした。
一方、文乃ルート問164です。校舎から外に出る扉の階段、何かあれば文乃と成幸、肩を並べておしゃべりしていた大事な場所。そこで、成幸が父のエピソードを話し、なりたい、でも追いつけない父への羨望と諦めが入り交じった言葉を漏らしたあとでした。
いいんだよ、追いつかなくて。
と彼女は言います。けげんな彼に対して、言葉を続ける。
いいんだよ。誰かになろうとしなくても。
お父さんはお父さん。成幸くんは成幸くんでいいじゃない。
成幸の目に、真剣に話す文乃の顔が映り込む印象的なカットをはさんで、
成幸くん「が」いいんだよ。
そう、彼女は力強く伝えるんです。
初見の時、すごく強い印象を受けたこと、今でも鮮明に覚えています。大好きなシーン、大好きな台詞です。
ここを先日読み返していて、ふと思えたことがあります。
あ、これは、違う世界線では果たされることのなかった、古橋文乃のもうひとつの告白なんだ、って。
文乃が成幸と向き合う。彼の目をまっすぐに見つめながら、自分の中の、彼への裸の想い、一直線な好意を言葉にして、正面から渡せたんです。問136で、視線を下に落としながら、”すき”、をこぼして、そのあとけっして掬いあげなかった、そのときとは全く違うんです。
ああ、これが完全な対比になっている。そう、僕は発見することができました。
もちろん、正しい読み方ではないのかもしれません。筒井先生の意図とは違うのかもしれない。他の人は、そう読み取らないかもしれない。でも、僕にとっては、新しい気づきでした。
“灯”を保ちながら、ゆるりと古橋文乃を追っていきたいな、と思っています。
古橋文乃の幸せを、世界の片隅で願います。
そしてまた、彼女の節目に、こんな場末のブログをおとずれ、そして目を通してくれた方々にも、感謝を。
それでは、また!