古橋文乃ストーリーズ〜流れ星のしっぽ〜

「ぼくたちは勉強ができない」のヒロイン、古橋文乃の創作小説メインのブログです。

[x]は彼のひとが迎えたる節目の日を祝福するものである(2024ver)

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写真メモ:

某カフェチェーンにて。

背景のバースデーカードは、星空が映えるもの。飲み物はレモネードです。レモンの意味、賢明な読書はご存知と思います!

 

主はきたれり。

 

10月23日です。

 

我が永遠の推したる、古橋文乃、その人のお誕生日。よき日だ。

 

お誕生日、おめでとうございます!!

 

さて、最近も折に触れて、ぼく勉を読み返しています。そこでの気づき。

 

ぼく勉界隈では常識かと思いますが、

 

コトン……

 

という擬音が、最重要擬音なんです。何故最重要か。

 

その人物の心の動き、もっといえば、恋に落ちた瞬間だからです。

ラブコメにおける主要人物たちが、恋に落ちた瞬間が最重要でないはずがないことは論を俟たないかと思いますので(くどい)

 

さて、古橋文乃はどうか。

 

秘めた想い人、成幸への心模様の変化ですが、やはり擬音が大事だったんです。

 

『問39 天才の目に天の光は全て[x]である』

ぼく勉屈指の名エピソード。

 

文乃と成幸が同じ部屋、同じ布団で一夜を過ごすことになります。


夜空一面の星から繋がる、文乃の大切な母の記憶。
夢のある文乃たちをたたえる成幸。
いつか成幸が自分のやりたいことを見つけたときは全力で応援することを文乃は伝えます。

2人の心の距離は縮まり。

 

そんな中、いつしか目を閉じ眠ってしまっていた文乃が気づいた時、自分の左手を、成幸の右手が、包み込んでくれていました。

 

いまは亡き大好きな母の夢。瞳からこぼれ落ちている涙の理由として、十分すぎるもの。

 

眠りながら涙を流していた自分へ、彼がしてくれたことは、文乃の中で、本当に大切な思い出になっていきます。

 

信頼している成幸からの寄り添い。

 

文乃の、心のままに、と思われるアクションが、成幸の胸に自分の頭を預けること、でした。その時の擬音。

 

コツ……ン

 

なんです。

 

コトンそのものではありませんが、文乃の成幸への想いが一線を超えたことに間違いはないんだと考えています。

 

勝手な解釈ですが、
コトンは恋に落ちた自覚があること
コツンは恋に落ちたが自覚がないこと
なんだと理解しています。

 

ご承知のとおり、文乃は自分の恋心に常に後ろめたさを抱え、ブレーキもかけ続けていました。恋をしているんだけど、やや強引にでも、自分の気持ちは認めない。

 

それは本当に辛いことでもあり、だからこそそれまでの文乃の恋がよりいじらしくもなるし、
問136の輝きが増すことにもなるし、うるかルートでの爆弾爆発未遂にもなるわけですが。

 

ここまでお目通しいただいたみなさま。読み返したくなったでしょう??

 

ぼくたちは勉強ができない、完結した物語ではありますが、読み手にはいまだ空白を自由に考える楽しみは委ねられています。

 

今日のこの日を、古橋文乃を思い返す日にしていただければ幸甚です!

 

それでは、また。